Tuesday, April 01, 2008

土と心と社会

NGO祭が終わりました。今年で2回目の参加、Chimbo Friendsのブースの前に立ち止まってそっとパンフレットを手に取ってくれた人、座って紅茶を飲んでくれた人、活動のことを聞いてくれた人、栞を買って募金をしてくれた人・・・。そんなひとりひとりの心の中に「なにか自分にできることはないだろうか」という優しい温かい「種」が見えました。私の中の「種」は、そんな人たちとの出会いで、たっぷり栄養をもらい、芽吹き始めた気がします。これからもそれぞれの種を大事に育てていけたらと思います。『土と心と社会』という本の中に、そんな今の気持ちにぴったりの詩を見つけました。

あなたがいるから わたしがいる
『君あり、故に我あり』(サティシュ・クマール著 尾関修・尾関沢人訳)

数えきれない時を重ね 種は大地と結びつく
生命の流れに身をゆだねれば 奇跡のようにぽんと芽が出る
いつまでも いつまでも 種は 種のままでありはしない
芽生えて天高くのびていき やがて無数の種になる

果てしない時を越えて ひとは自然とひとつになる
宇宙の流れに身をゆだねれば 奇跡のように変化がおきる
いつまでも いつまでも わたしは わたしのままでありはしない
欲望も とらわれも 期待も 捨て去り 心が解き放てたら
種は大地に 助けられ 大地は種に助けられる
枯れ木は大地に身を横たえ 大地の生命の誕生を祝う
花は蜂に蜜を与え 蜂は花の営みを繋ぐ

魂は助け合い 満たされる
魂は与え合い 救われる
あなたがいるから わたしがいる
すべての生命は 生かされる
生きとし 生けるものは 繋がっている