Thursday, January 18, 2024

自分がどうあるかは、自分が決める

退院して、その翌日には翔青のミーティングに行って、その週末には、地球っ子わくわく広場や多言語スピーチ会に無事に参加できて・・・そして普通に小学校、中学校、高専、大学の授業が始まって・・・体はまだ痛いし、不自由はあっても、日常が戻って来たことに心から安堵して。自分への快気祝いにと、ちょっと奮発してジャージを買って、Hiroと毎朝歩くようになって。小さな日常に幸せを感じて、感謝する日々で。

退院して3週間、10月2日、退院後初めての経過を見てもらうために主治医の先生のところへ行くと・・・寝耳に水とはこのこと・・・(涙)取り出した癌組織の精密検査の結果、再発予防のための抗がん剤治療やホルモン治療が必要と告げられて。しばらくはその現実を受け入れられずに呆然としてしまったけれど、向き合うほかになく・・・11月9日~治療を開始することを決め、すべての職場で事情を話して仕事を休ませてもらえるようにお願いして。

今日、これを書いているのは、抗がん剤治療をスタートしてから70日目。4回の抗がん剤を終えて、やっと・・・状況を受け入れられるようになったというか、状況に慣れてきたというか。とにかく、抗がん剤の後の1週間は自分の体が自分のものでないように不自由で、日常のあらゆることがしんどくて、自分の外観がすっかり変わってしまったことも耐え難くて・・・覚悟していたものの、胸がない、髪がないというのは、なんというか、とても心もとなく、自分の尊厳のようなもの、自分の価値のようなものが、揺らぐような気がして・・・

でも、読んでいた小説『くもをさがす』を書いた西加奈子さんのことば「自分がどうあるかは、自分が決める」に、すごく勇気をもらった気がして。外観はすっかり変わってしまったからこそ、自分とはなんなのか、自分はどうありたいのか、を考えるようになった気がする。自分はどうありたいのか。今のこの治療の間に、見つめてなおしてみたいと思う。