Tuesday, April 11, 2006

素直

自分にないもの、素直になる気持ち。子どものころから、ずっとそうだったのかもしれない。いつでもお母さんと一緒にいたかったけれど、いえなくて、そっとガマンしていたし、欲しいものがあっても、自分からおねだりするような子どもではなかった。わがままもいわない、聞き分けのよい子ども。母親や兄姉とけんからしいけんかをした記憶すらない。友だちにいいたいことがあってもいわずにしまいこんで、そんなことは表にも見せず平気で付き合っていける。大人になってからは、人を褒めるのが上手だね、といわれるようになった。いつもいいことばかりいうから、本当の気持ちがみえないといわれることもある。いつのまにかそういう生き方をし始めていたから、自分でもどうしようもない。せめて、好きな人の前でだけは素直でいたいのに、やっぱり素直になれない。少しでもよくみてほしくて、強がって、背伸びをしてばかり。いい子でいたいという幼い頃からの強い思いからいくつになっても逃れられない小さな自分。

素直になりたい。今、素直にそう思う。