Saturday, March 19, 2011

疎開ネットおおいた

協力隊OVからメールをもらいました。

地震から5日目、ここに来て福島原発から高濃度の放射能が漏えいしていることが明らかになりました。今後どのような影響が出るのか、世界は今固唾を飲みながら見守っています。現在は原発から20キロまでが全面的な退避、そして20キロから30キロまでの間に滞在している方は屋内での待機(退避)という指示が政府から出ています。しかしながら原発の炉心がどのようになっているのか、どのようなレベルの放射線が空気中に飛び散りそれがいつまで続くのか、といったことが不明な状況の下、不安な気持ちに押しつぶされそうになっていっらしゃる方がたくさんおられるのではと推察されます。

特に、関東以北に居住されている方で、妊婦さんや小さなお子さんがいらっしゃる方々は、眠れない夜を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか?もしかしたら、一刻も早く、そうした放射能漏れの恐れのない地へ逃避したいと考えていらっしゃるのではないでしょうか?実際に私たちの周辺では、首都圏から脱出し疎開を始める人も出てきています。歯の治療でレントゲン写真を撮るときでも、妊婦さんなら細心の注意を払うのが常識なのですから、現在の日本の置かれた状況がいかに異常であるか、私たちは想像してみたほうがよいと思います。

今、これを書いている私は、被災地から遠く離れた九州の大分県に居住しています。私の周りにも遠く離れた被災地の方々のお力になりたいと考えている人は大勢います。ボランティアをしたいという方はたくさんいます。

しかし、現段階では、まだまだ素人のボランティアが現場に駆け付けても、できることは非常に限られています。そうした方々の気持ちは、今後被災地の復興が進めばいずれ必ず必要になってきます。

でも、「いま」役に立ちたい。

そういう気持ちを抑えきれない私たちは、「いま」私たちにできることは何かを真剣に考えました。どのようなことが「いま」必要とされているのだろうか?導かれた考えは、「不安でたまらない妊婦さんや子どもさんを一時的に大分県のボランティアの方々の家で預かれないだろうか」ということです。

私たちが暮らす大分県は首都圏から1000キロ離れていますから、福島原発の事故による放射能も今のところ直接的な影響は考えにくいです。ですので、この温暖な地でゆっくりと静養していただき、やがて地震や原発の騒動が一段落するころまで身も心も癒していただきたいのです。そのような気持ちから、「疎開ネットおおいた」という小さな団体を立ち上げました。同じような志を持つ人たちが日本全国でつながっていければ、「疎開ネットひょうご」や「疎開ネットかごしま」等が続々と誕生していくのではないでしょうか?

もし真剣に首都圏や東日本からの一時非難をお考えの方で、西日本・九州地方にお知り合いがいらっしゃらなくてお困りの方は、ぜひご連絡ください。ただ私どもも基盤になるのは個人レベルのボランティアですから、受け入れ態勢には限度があります。妊産婦さんや小さなお子さんがいらっしゃる方を優先させたいと考えています。また同時に、受け入れ先になってくださる大分県内のボランティアの方も多数募集いたします。ひとりでも、ふたりでも、家の1部屋を提供いただける方、あるいは「こんなところで受け入れてくれそうです」という情報提供も歓迎いたします。まずは自分でできる範囲の小さな活動から、この未曽有の災害の復興にかかわっていきませんか?よろしくお願いいたします。
【疎開ネットおおいた】公式ブログ http://blog.livedoor.jp/sokainetooita/

・・・うちでも受け入れ登録したいと思います。このブログを見ている方で詳細を知りたい方は連絡ください。